ヤンキースのアーロン・ブーン監督(52)の顔色が日に日に悪くなっている。球団は16日(日本時間17日)、翌日に行われるブルージェイズとのオープン戦に先発する予定だったクラーク・シュミット投手(29)が肩の痛みで登板を回避すると発表した。

 シュミットは先発ローテーション入りが確定している右腕で、昨季は右ヒザの張りに苦しみ、5勝5敗と勝ち星は伸ばせなかったものの防御率は2・85をマーク。だが、今キャンプでは背中のこわばりを訴えるなど本調子ではなかった。

 精密検査の予定はなく、17日(同18日)にブルペン入りして様子を見ると説明したブーン監督は「彼は、ただ思ったほど跳ね返っていないだけだ。私たちはそれに対して慎重になっているだけだ」と軽症を強調しつつも「しかし、彼は先発していないので、少なくともその懸念はある」と不安も口にした。

 ヤンキースの先発陣は絶対エースのゲリット・コール投手(34)がトミー・ジョン手術を受けるためシーズン全休が決定。昨季のア・リーグ新人王、ルイス・ギル投手(26)も肩の筋の損傷で少なくとも3か月離脱する見込みだ。4月3日(同4日)のダイヤモンドバックス戦に先発することが有力だったシュミットも離脱となれば、ローテ入りが確定しているのはマックス・フリード投手(31)とカルロス・ロドン(32)の2人しかいないことになる。

 緊急補強の声も高まっているが、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは13日(同14日)に「獲得できる選手はほとんどいない」と当面は現有戦力でしのぐ方針を明かしており、先発組の弱体化は避けられない。

 先発陣に次々と不幸が起こっている現実に、米メディア「ヘビー」は「ヤンキースファンにとって、これは『トワイライトゾーン』のシュールなエピソードのように感じられるに違いない」と解説。名門はこの緊急事態をどう乗り越えるのか。