
テニスの4大大会・全豪オープンで、トップ選手のルール破りを巡り、前代未聞の〝スパイ大作戦〟が展開された。
ダニール・メドベージェフ(ロシア)がステファノス・チチパス(ギリシャ)を下した準決勝は異例の展開となった。メドベージュエフが第1セットを先取し迎えた第2セット。メドベージェフが審判に対し「質問に答えてくれ! 彼(チチパス)のお父さんは、ポイントごとに話ができるのか!」と激高しながら訴えた。
チチパスはこれまでも父のコーチング疑惑を持たれており、今大会も違反を取られたている。この試合でも結局、コーチング違反を取られたのだが、証拠をつかむために大会側が取った行動が話題を呼んでいる。
オーストラリア「ニュース・ドットコム」は「おとり捜査がチチパスの違反を見つけた」と報道。ギリシャ語がわかるギリシャ人審判が、チチパスの父が座る家族席の下に、チチパスからも父からも見えないよう、身を隠しながらスタンバイ。チチパスの父が何かを言ったあと「言っている」とこっそり指で合図を送る様子を動画で伝えた。
ネット上でも「スパイ行為に勝るものはない」などと容赦ない取り締まりを評価する声が。ジョコビッチ騒動から始まり話題満載の全豪で、また一つユニークな事件が起きた。
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