〝ジョコビッチショック〟に揺れるテニスの4大大会全豪オープンで、世界ランク6位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が、入国時に新型コロナウイルス陽性だったことを明かし、注目を集めている。

 大会4連覇を目指した世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がオーストラリアから国外追放になり大騒動となった今大会。ルブレフは2回戦に勝利後、ロシア「スポーツクラブ」のインタビューで、大会中のコロナ検査頻度を問われ「個人的には、今は検査をしていない。ちょうど病気になったばかりだから」と12月にコロナに感染していたことをふまえ回答した。

 さらに「オーストラリアに飛んだとき、私はまだ陽性だったが、コロナSS(重症度スコア)のレベルは、うそ偽りなく、とても低く、無害なものだった。そのあと検疫で10日以上過ごしたよ。もう伝染性で危険な存在ではない」と入国時の状況を正直に語った。ジョコビッチとは異なり、ルブレフは2度のワクチン接種を完了している。

 オーストラリア「ヤフー」は「ルブレフの発言で議論が巻き起こった」と報道。同メディアによると、ルブレフは同国保健省の「インバウンド海外旅行」規定にある「コロナにかかり回復しても陽性反応が続く場合、渡航が許可される免除対象となる」に該当すると思われるが、ネット上で「陽性と知っていて飛行機に乗るなんて」などと非難の声も上がったことを伝えている。

 全豪でのコロナを巡る対応には、誰もが敏感になっているようだ。