女子テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(23=日清食品)が、4大大会「全仏オープン」を前に会見拒否を表明して現役選手らから反論が相次ぐ中、会見ルール変更の必要性も指摘されている。

 英放送局「BBC」によると、同局のテニス解説も務めるナオミ・ブローディ(31=英国)は、現役選手の立場から「選手は試合後30分以内にメディアに発言しなければならないというルールの変更を検討する時期に来ているのではないか。大きな敗北を喫した後にもっと時間があれば、気持ちを落ち着かせ、敗戦を自分の中で消化し、スポットライトを浴びずに泣くことができる」と主張した。

 大坂は「アスリートのメンタルヘルスについてあまり考えていないと感じていた」などと会見拒否に至った理由を説明したが、ブローディは会見そのものは必要だとしている。「選手がメディアに対する活動もしなければ、テレビを視聴する人が減り、最終的には我々の賞金にも影響を及ぼすでしょう。それにメディアは、私たちの生活や考え方を語る重要な場だと思っている」

 選手が正しく会見に向き合えるように、ルール変更は必要だとしても大坂の行動に賛成できないというスタンス。ブローディは「もしこの方法が彼女に効果的であれば、どれだけほかの選手がプレーヤーがそれにならうでしょうか?」と疑問を投げかけた。