地元に恩返しだ。卓球女子の早田ひな(22=日本生命)が5日、出身地の北九州市内で8月に大規模火災が起きた旦過市場の義援金贈呈式に出席。同月に行われたTリーグ個人戦・ノジマカップの優勝賞金100万円を「旦過地区復旧対策会議」に寄付した。

〝北九州の台所〟として親しまれる旦過市場は今年4月にも火災が発生しており、今年だけで2度も被災した。早田は幼少期から買い物で訪れたり、祖母が買ってきてくれた「ぬかみそ炊き」などの思い出を挙げ「一日も早い復興をお祈り申し上げます。また家族で旦過市場に行けることを楽しみにしています」と語った。

 かねて早田のお膝元では、卓球熱が高まっている。北九州市は2018年にワールドツアー・ジャパンオープンを開催。福岡県卓球協会の佐藤哲也理事長は「当時、ITTF(国際卓球連盟)がビックリするぐらい(ファンが)入場に並んでいて、その様子がホームページで『こんなに並んでいる』と紹介されたほど。非常に熱があるとITTFも理解しているんじゃないか」と話す。

 そこで、同市が目指しているのは世界選手権の招致だ。22年同団体戦は中国・成都に屈したが、佐藤氏は「〝スポーツ立県〟としてスポーツで県を元気にしていこうという思いもあるし、今は基金もつくって動いている。一度手を挙げた実績もあるので、近い将来ぜひ実現したい」。時期は未定ながら26年、28年を想定しているという。

 招致に成功して早田が日本代表として大会に出場すれば、大いに盛り上がることは間違いない。義援金だけでなく〝町おこし〟でも、地元に貢献する機会となりそうだ。