卓球の第2回パリ五輪代表選考会の全農カップ・トップ32最終日(4日、アクシオン福岡)、男子決勝は全日本王者の戸上隼輔(21=明大)が張本智和(19=IMG)を4―1で下し、優勝を果たした。

 先月のTリーグ個人戦・ノジマカップで敗れた相手との頂上対決を制した戸上は「うれしいです。正直勝てると思っていなかったので。取るべくゲームを取れて自信になりました」と笑顔がはじけた。

 今年1月の全日本選手権で初Vを飾ったが、その後は3月のライオンカップ・トップ32で2回戦敗退など不本意な結果が続いていた。「収穫のある大会になった」と話すように、不振脱出のきっかけになったはずだ。

 そんな戸上はプロレス好きを公言しており、新日本プロレスの棚橋弘至、内藤哲也のファン。「最近も(よく見るのは)新日本なんですけど、プロレスリング・ノアもちょっとはまったり、海外も見始めたりしていて。ちょっとずつ広げていってます」と他団体にも興味を示している。来年2月の現役引退を表明している武藤敬司については「寂しいです。(試合を)見に行きたいんですけど、自分の試合と被ってしまう可能性もあるので…」と、現地観戦できない現状を嘆いた。

 先月にテレビ朝日系で放送された「プロレス総選挙」では棚橋が2位だった。戸上はこの日の優勝(=1位)で「超えましたね(笑い)」と冗談を交えつつ「世界ランキングで僕はまだ42位なので、そこで棚橋選手の順位を超えたい」と新たな目標を掲げた。

 卓球界の〝逸材〟が2年後のパリ五輪に向けてどのような進化を遂げるか楽しみだ。