競泳のジャパンオープン初日(千葉県国際総合水泳場)、男子400メートル個人メドレー決勝は東京五輪代表の瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が4分9秒88で優勝した。

 前半からトップに立った瀬戸は200メートルを1分58秒61で折り返すと、独走態勢に入り、リードを広げてフィニッシュ。ただし、日本選手権の4分9秒02に及ばず「納得のいくタイムではない。トレーニングしながら出場している中でまだスピードが出ていない部分がある」と振り返った。

 この日は平泳ぎで1分12秒を要し、タイムを聞くと「遅っ!」と驚いた表情。「そこを(1分)10秒で泳いでくれば、4分7秒台に乗る。五輪に向けてはそこを重点的にやりたい」と課題を挙げる。

「正直、今日は海外のライバルに『4個メ(400メートル個人メドレー)は瀬戸だ』と、諦めてもらうようなタイムを出したかった」と話したが、大舞台に向けては自信に満ちあふれている。「本番のライバルは自分自身だと思っているので、思い描くレースができれば金メダルは99%取れると思う。残り1%を覆されないようにやるべきことをやりたい」。

 自身の不倫行為で約5か月実戦から離れた時期もあったが、瀬戸が王者としてのプライドを取り戻しつつある。