競泳の東京都特別大会(30日、東京辰巳国際水泳場)、男子100メートル背泳ぎは2012年ロンドン五輪200メートル背泳ぎ銀メダリストの入江陵介(30=イトマン東進)が53秒14で全体1位だった。

 入江は「(記録は)まだまだ」としながらも、休み明けの実戦だったことから「体が仕上がっていない中ではいいタイムだったかな」と振り返った。

 前日29日には白血病で長期休養していた池江璃花子(20=ルネサンス)が、594日ぶりとなるレースに出場し、50メートル自由形で26秒32をマーク。これについて、入江は「すごく勇気をもらったし、また一緒に戦いたいなという気持ちになった」と感想を語った。

 互いに代表経験があるだけに「一番いいときの池江璃花子を知っているので、それと比べると筋肉も落ちてる印象だった」。それでも、泳ぎを見て「やっぱり水泳はパワーではなく、テクニックが大事なんだなと再認識させてもらった。すごくたくさんのものを感じることができた」。

 一方で今後も注目を浴びることは間違いなく「メディアからのプレッシャーや周囲からの期待が大きくなると思うので、放っておいてあげてほしい」とコメント。続けて「璃花子が泳ぎたいように泳げばいいし、出たくなければ出なければいいし、本人の気持ちを最優先してゆっくり。24年(パリ五輪)に向けて頑張るということなので、そこに向けて応援していきたい」と語った。