【水泳】一時は競技復帰を諦めた古賀 ドーピング違反の資格停止処分から復帰 

2020年08月29日 14時56分

男子50メートル背泳ぎで1位になった古賀淳也(代表撮影) 

 競泳の東京都特別大会(29日、東京辰巳国際水泳場)が行われ、男子50メートル背泳ぎは、ドーピング違反による2年間の資格停止処分を終えた2016年リオ五輪代表の古賀淳也(33=スウィンSS)が、25秒04をマークした。

 2年4か月ぶりの実戦に「本当にうれしい」と振り返り「実際、泳いでみるとここが足りないとか、あそこができていないとか課題が浮き彫りになった」としながらも、充実の表情だった。

 09年世界選手権100メートル背泳ぎで金メダル、リオ五輪にも出場した古賀は18年3月の検査で禁止物質が検出され、国際水連から4年間の資格停止処分を受けた。その後、検出が意図的ではないものとして、2年間に短縮。5月に停止期間が明けた。

 古賀は当時、自身の潔白を証明する決心に至るまで「死ぬというのが隣にあって、ベランダを飛び越えれば楽になれるのかなとか、誰かが何かを知っているんじゃないかという被害妄想があったり、外に出て散歩をしているだけで涙が出てくるようなことがあった」という。

 続けて「体が大きい、小さいあるけど、(トップ選手と)正々堂々、自分が持っているもので立ち向かっていくのが自分の誇りだったので、それが『お前は不正をした人間だ』と決めつけられて生きていかないといけないと考えると、大きなショックを受けた」と語った。

 それでも「起こったことは受け止めないと次に進めない」と切り替え、一時は競技復帰を諦めつつもこの日を迎えた。来夏に延期となった東京五輪について「全力を尽くして出場権を獲得して、メダルも狙っていきたい」と意気込む。はたして古賀はどん底からはい上がることができるか。