2015年ラグビーW杯で日本代表を率いたエディー・ジョーンズ氏が、女子テニス選手に対する発言で猛批判を浴びている。

 現在イングランド代表を率いるジョーンズ氏は、同国期待の若手であるマーカス・スミスへの警鐘として「エマ・ラドゥカヌのようになるな」と発言。テニスの4大大会・全米オープンを18歳で制した女子の新星を引き合いに出した。同氏は「全米オープンで優勝した若い女性が、その後あまりうまくいっていないのは理由がある。彼女が何をしているかというと、『ヴォーグ』や『ハーパーズ・バザー』などの表紙で、クリスチャン・ディオールの服を着ている」などと、コート外の活動が、競技に支障をきたしていると苦言を呈した。

 これが「性差別だ」と逆に非難されている。英「サン」によれば、元女子テニス選手のジョー・ドゥーリー氏は「男性がパーティーに行くことに文句を言う人はいない。それにエマは女の子ではなく、18歳の女性です」と苦言。テレビ司会者のギャビー・ローガン氏も「信じられないほど不公平で比較の対象にもならない。18歳がメジャーで優勝した後にツアーで2回敗退したからといって、大惨事になるわけではない。またクリスチアーノ・ロナウドやセリーナ・ウィリアムズなど、多くの人が商業的にもスポーツ的にも成功している」と、ジョーンズ氏の発言をナンセンスだと指摘した。

 日本でも起こりうる議論。注目を集めている。