世界のゴルフ界を揺るがしているサウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」は、何かと批判の対象となっているが、珍しく〝擁護〟の声が上がっている。

 新ツアーが受け入れられていない要因の一つは、人権問題を抱えるサウジアラビアが資金源となっていることが挙げられる。同国人が関与した2001年米中枢同時テロの遺族も参戦選手を批判。またサウジ原資の高額賞金を手にしながら既存の米ツアーや欧州ツアー(DPワールドツアー)を掛け持ちしようとする選手もおり、ロリー・マキロイ(英国)らが不快感を表明している。米ツアーは新ツアー参戦者の資格を停止し、欧州ツアーも罰金などの処分を発表した。

 ゴルフ界では参戦を表明した選手以外は、新ツアーを容認してはならないような雰囲気となっている中、メジャー2勝のパトレイグ・ハリントン(50=アイルランド)は中立の立場で前向きな要素を指摘。米ゴルフメディア「ゴルフマガジン」によると、「現時点では混乱がある。それは間違いないが、時として混乱は悪いことではない。米ツアーも欧州ツアーもは彼らの立場を強化しているように見える。あとは時間が教えてくれるだろう」と語った。

 新ツアーをキッカケに米欧両ツアーは連携をさらに強化し、米ツアーは出場資格の見直しを図った。米欧両ツアーと新ツアーが対抗しながら、より良いゴルフ界がつくり出される可能性があるというわけだが、果たして…。