東京五輪ゴルフ代表のヘッドコーチを務め、米男子ツアーで3勝をマークした丸山茂樹(52=セガサミーHD)が松山英樹(30=LEXUS)の強さの秘密を明かした。

 松山は今季メジャー第3戦「全米オープン」最終日(19日=日本時間20日)に5バーディー、ボギーなしと猛チャージし4位に急浮上。試合を中継したスポーツ配信大手「DAZN」で解説を務めた丸山は「完璧ではない中でも(松山は)満足しているようだ」とし「逆に完璧だからって勝てるわけではない中で、ちょこっとの不安があるからこそ注意深くいけるということ」と語った。

 その上でこの日まで我慢のゴルフに徹していた松山は体調や状態を含めてショットなどの好不調を自身で把握できていると指摘し「そういうところも松山は計算できている。そこをいろんなところで補いつつできるので、この位置(4位)にいたのかな。そこはさすがだなと思います」。

 実際、この日は武器となるショットの精度が悪い中、5メートル以上のロングパットを何度もカップイン。序盤でパットの感覚が良くなっていたことを確認し、ピンチを招くようなリスキーなショットをセーブしていたようだ。丸山も「ゴルフは総合力なので」とし「この2日(3日目、最終日)で2つしかボギーを打っていないのは実力者」と話していた。

 松山は7月に今季メジャー最終戦「全英オープン」に臨むが、どんな状態でも上位を目指して最善策をとる松山のメジャー2勝目は近いはずだ。