【ミシガン州デトロイト2日(日本時間3日)発】松山英樹(29=LEXUS)の海外メジャー2勝目に黄信号だ。米男子ゴルフツアーを統括するPGAツアーは、「ロケットモーゲージ・クラシック」(デトロイトGC=パー72)に出場中の松山が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、2日目の第2ラウンド前に棄権したと発表した。初日の第1ラウンドは4バーディー、1ダブルボギーの70で回り、2アンダーの暫定56位と出遅れていた。

 松山はPGAを通じ「棄権しなければいけないのは、とても残念です」とコメントを発表。さらに「私は他の全ての方々の安全と健康のために、必要な全ての予防措置を講じます。完全に回復して、できるだけ早く復帰できることを楽しみにしています」とした。今後はPGAのサポートを受けながら疾病対策センター(CDC)のガイドラインに基づく自主隔離に入る。

 4月の「マスターズ」を制した松山にとって、7月は大舞台が続く。15日開幕の「全英オープン」と29日開幕の東京五輪への出場を予定しており、メジャー2勝目と金メダルの期待がかかっている。6月の「全米オープン」は悔しい結果に終わった松山にとって、巻き返しの舞台でもあった。

 全米オープンでは、ジョン・ラーム(26=スペイン)が2週前の「メモリアル・トーナメント」で新型コロナに感染し棄権となるも、復帰戦で優勝した。松山の詳しい症状などは不明だが、開幕まで2週間を切った全英オープンへの影響が心配される。

 なお「ロケットモーゲージ・クラシック」は通算10アンダーの首位にホアキン・ニーマン(22=チリ)とトム・ルイス(30=英国)が並んだ。小平智(31=Admiral)は通算1アンダーで予選落ちした。