フィギュアスケートの2022―23年シーズンのグランプリ(GP)シリーズが〝縮小〟される可能性が出てきた。

 GPシリーズは全6戦とファイナルで争われ、現時点で国際スケート連盟(ISU)から発表されている日程は第1戦(米国、10月21日開幕)、第2戦(カナダ、10月28日開幕)、第3戦(フランス、11月4日開幕)、第4戦(未定)、第5戦(札幌、11月18日開幕)、第6戦(未定)、GPファイナル(イタリア、12月8日開幕)となっている。

 当初は第4戦の開催地に予定されていた中国は新型コロナウイルス感染拡大の影響で取りやめとなり、第6戦の予定だったロシアはウクライナへの軍事侵攻を受けて開催中止に。ISUは代替開催地を探している。

 こうした中、ロシアメディア「Match TV」は「ISUは2022―23年シーズンのフィギュアスケートグランプリ第6戦を中止する可能性がある」と報道。代替開催2試合のうち1つはフィンランドに内定する一方で、残る1つがいまだに未定であることを伝えた。

 その上で「ISUは、サムスングループ会長の娘婿である韓国のキム・ジェヨル新会長に、この問題の解決を期待していたようだ。ISUのメンバーは、彼(キム会長)が韓国での開催の手助けをしてくれるのではないかと推測していたが、現時点では、ISUの会長は財政的な観点からこの問題を解決することができないでいるという」「もし、すぐに大会開催の入札者が見つからなければ、大会が中止される可能性が高い。最終的な決定は7月14日に発表される予定だ」と見通しを報じた。

 GPシリーズが通常の6戦から5戦へと縮小されれば、世界王者の宇野昌磨(トヨタ自動車)や世界女王の坂本花織(シスメックス)ら選手にも影響を及ぼすだけに、今後の動向に注目が集まる。