ロシアアスリートのエリート学校「サンボ70スポーツセンター」で活動していたエテリ・トゥトベリーゼ・コーチ率いるフィギュアチームが同センターから切り離されることになった。

 ロシアメディア「スポーツ・エクスプレス」によると「サンボ70」のレナト・ライシェフ所長は「モスクワはスポーツ組織の再編を進めている。フルスタリン(トゥトベリーゼ氏が指導するフィギュアスケートの本拠地リンク)は別の区画に配置される。数日中にサッカー、レスリングなど各スポーツ団体ごとに組織される」と語ったという。

「サンボ70」はロシア全土から有望なアスリートを集め、世界トップクラスの指導を行うエリート教育施設。中でもトゥトベリーゼ・コーチが指導するフィギュアスケート女子では北京五輪で金メダルのアンナ・シェルバコワ(17)や銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ(17)、4位カミラ・ワリエワ(15)が所属し、世界にその名をとどろかせていた。

 ライシェフ所長は「フルスタリンには他のフィギュアスクールが入る。もはやサンボ70とは関係がない。悲しい? 私たちはできる限りのことをした」とコメント。女子で4回転ジャンプを跳べるのはトゥトべリーゼ門下生だけと言われているだけに、今回の組織再編でワリエワら選手たちの処遇が注目されるとともにフィギュア界にも大きな影響を与えそうだ。