日本陸連は12日、大阪市内で理事会を行い、杭州アジア大会の延期を受けてマラソン代表選手の内定を解除することを承認した。代表再選考は大会日程発表後に改めて選考要項を作成して実施予定。日本オリンピック員会(JOC)によると、大会組織委員会が今月6日までに日程を通知するとしていたが、現時点で連絡がない状況だという。

 陸連は内定解除の理由を対象選手に対し、いつ開催されるか分からないマラソンの準備を強いることができないとの見解を示した。また、来年の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)や2年後のパリ五輪の選考方針が決定した中、各選手が重視する競技会への出場意思を尊重するためとしている。

 対象選手は細谷恭平(黒崎播磨)、山下一貴(三菱重工)、其田健也(JR東日本)、上杉真穂(スターツ)、安藤友香(ワコール)、松下菜摘(天満屋)の補欠を含む男女6人。

 選手、所属に負担をかけないことが目的で、すでに意思確認を行っているという。