男子マラソンで東京五輪代表の中村匠吾(28=富士通)が15日、オンラインで取材に応じ、びわ湖毎日マラソン(来年2月28日)に出場する意向を明かした。

 来夏に延期となった大舞台を前にレース参戦を決意した。フルマラソンは五輪代表の切符をつかんだ昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)以来、約1年半ぶりとなるが「間隔が空いてしまったので、五輪に向けてしっかり感覚を取り戻したいという思いと勝って五輪に勢いをつけたい」と語った。

 自身初マラソンだった2018年大会では日本選手トップの7位。「今度は日本人トップではなく優勝していい流れで五輪に向けてやっていきたい」と意気込む。目標タイムこそ口にしなかったが「しっかり優勝争いして勝てれば最低限自己ベストは更新できると思っている」と断言。

 また、来年5月に行われるテスト大会への参加も前向きに検討しているという。

 五輪イヤーは全日本実業団対抗駅伝(来年1月1日、群馬)で幕を開ける。中村は「目標はまずは優勝。個人としては区間賞を狙ってしっかりチームに貢献できる走りがしたい」と宣言。本番に向けて〝好スタート〟を切れるか。