東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)が7日、オンライン会見を開き、率直な心境を述べた。

 五輪は戦後、当たり前のように〝真夏の祭典〟として催されてきたが、今年開催されるはずだった東京五輪は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、史上初の1年延期となった。

 7日は、ちょうど1年後に女子マラソンのレースが行われる予定だ。鈴木は「今まで4年に一度五輪をやってきたのが普通だったので、そこが揺らぐっていうのは衝撃というか、五輪でさえも揺らいでしまうんだな」と驚きを口にしつつ「希望は持ちたいなと思う。自分にとっても五輪の明かりは心に持って頑張りたい」と抱負を語った。

 陸上界のトップ選手としては異例の旧帝大(名古屋大学)出身ランナー。時習館高時代は、ケガで満足に走れない日々を過ごしながらも、文武両道を実践して自らの足で道を切り開いてきた。

 だからこそ「目標に向かっていくための道は一つではなく、人それぞれなので、そこは自分なりの方向があると思う。それを信じてやっていくだけ。もし、そういう姿を見て何か感じてもらえることがあったらいいのかな」と決意を述べた。