中国の衛生当局は26日、新型コロナ対策の都市封鎖を続ける上海市で同日に感染者52人が死亡したと発表した。同市での1日当たりの死者としては過去最多。空港検疫などを除き同日に新たに確認された感染者は上海市で1万6980人、北京市で33人。中国本土全体の新規感染者は1万7724人だった。

 同日の中国・上海の株式市場は続落し、代表的な指標である上海総合指数の終値は前日比1・44%安の2886・43となった。2020年5月以来、約1年11か月ぶりの安値水準。

 上海などでは新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)が続いており、中国経済の悪化を警戒した売りが広がった。

 ユーチューブチャンネル「地球ジャーナル ゆあチャン」で日中の情報を発信している中国人ジャーナリストの周来友氏は上海の現状をこう語る。

「ネット上では、食料や生活用品が手に入らない住民からの悲痛な声や、病気の治療を受けることができずに死亡する人がいることが伝えられています。上海の人々の生活は想像以上に悲惨なもので、中にはホームレス生活を余儀なくされる人もいるのです」

 中国メディア「網易」は、ホームレス生活を余儀なくされた女性が電話ボックスで生活していることを報じた。50歳の女性はロックダウンの前から上海市内の高級住宅に住み込みで家政婦の仕事をしていた。しかし、雇い主とともに新型コロナウイルスに感染。女性だけ早く療養生活が終了し、雇い主は療養生活が長引いた。女性は住宅に戻れず、ホテルから宿泊を拒否され、電話ボックスに住み着いた。これを衛生当局が保護し、ホテル宿泊を手配した。

 周氏は「上海ではロックダウンによって、多くの失業者が出ていることも報じられています。今回の女性のように今後、上海ではホームレス生活となってしまう人々も多く出てくるのかもしれません」と指摘している。