イングランド・プレミアリーグの王者マンチェスター・シティーが、スペイン1部バルセロナの至宝MFペドリ(19)を〝強奪〟するべく、移籍金1億5000万ユーロ(210億円)の巨額オファーを準備している。

 スペインでMFアンドレス・イニエスタ(神戸)の後継者と称されるペドリは昨年バルセロナと契約を延長。2026年夏までの新契約を締結した。

 しかし、以前からペドリの才能にほれ込んでいるマンチェスターCのジョゼップ・グアルディオラ監督がペドリの獲得を熱望。スペインメディア「ミオトラリーガ」は「グアルディオラが熱望しているプレーヤーがペドリだ。シティーが1年以内に獲得へいくために1億5000万ユーロのオファーを準備する。もしそれが現実になったら、バルサ史上で最大の〝裏切り〟となるだろう」と報じた。

 バルセロナ側にペドリを売却する意思は現状なく、移籍金を10億ユーロ(約1400億円)と獲得不可能な額に設定している。しかし「カンプノウ(バルセロナの本拠地)では彼が譲渡不可能なプレーヤーであると主張するが、実は彼らが直面している経済状況は溺れている状態だ。その規模のオファーはバルサに考えを変えさせ、彼らの偉大なスターを売らざるを得なくなる。それは大きな打撃になるが、その一方でクラブの多くの問題を解決することにもなる」と指摘した。バルセロナは深刻な財政難にあえいでおり、選手一人の売却で200億円を超えるオファーはクラブ再建の上で大きなメリットになりうる。マンチェスターCはそんな隙を突いて1年以内に電撃獲得をもくろんでいるというわけだ。

 スペインのスーパースター候補を巡って、にわかに周辺が騒がしくなってきた。