ブラジル代表FWネイマール(30)が、フランス1部パリ・サンジェルマンからの退団を検討し始めている。フランスメディア「RMCスポーツ」が伝えた。

 フランス代表FWキリアン・エムバペが残留を決め、パリSGが今夏のネイマール放出を除外しないとの方針となった中でも、ネイマールはパリへの滞在を希望。しかし、ナセル・アルケライフィ会長が、フランス紙「ル・パリジャン」に語ったコメントが気に入らなかったことで考えが変わり始めているという。

 同会長はネイマール退団の可能性を問われ、こう答えた。「私が言えるのは、すべての選手が昨シーズンより多くの仕事をするのを期待している。我々は明らかに、上を目指すのに十分ではなかった。来季は毎日200%で働けば、我々は結果を出せるだろう。我々は、もう一度謙虚にならなければならない。試合に影響を与えるようなケガ、出場停止、ファウルを避ける必要がある」

 このコメントは自身を標的にしていると解釈。怒りを感じ、パリSGでのプレーに情熱を持てなくなったようだが、金銭的にネイマールを獲得できるクラブはあるかという問題がある。同メディアは「移籍金と年俸は、移籍に対する大きな障害だ」と指摘した上で、かねて名前の挙がったイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ニューカッスルを候補とした。

 もはやチームでの主役になることはない中、ブラジル代表エースは最終的にフランスの首都を離れる決断を下すのだろうか。