フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の〝2面性〟について同国紙「レキップ」が伝えている。

 今季PSGに加入したメッシは欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦でレアル・マドリード(スペイン)に逆転負けを喫して敗退すると、PSGサポーターから戦犯として標的にされ、スタジアムはもちろん、プライベートでも激しいブーイングを浴びるようになった。

 こうした現状に欧州各メディアは今季限りのPSG退団や古巣のスペイン1部バルセロナへの復帰を報じるなど、大混乱に陥っている。そんな中、「レキップ」は「ピッチのメッシはPSGの助けにならなかった。しかし、財政的にはクラブを大いに助けている」とし、巨額な利益をもたらしたと報じた。

 同紙によると、メッシのユニホームの売り上げはPSGのグッズ総売り上げの60%を占め、クラブの予想をはるかに上回っており、メッシが加入してから半年後の今年3月までのグッズ販売は昨シーズンの売り上げをすでに上回ったという。また、クラブはSNSで約2000万人のフォロワーを獲得し、毎週100万人の単位で増加を続けている。

 メッシは国内リーグでいまだ2ゴールしか決められず、CLの早期敗退を含めてチームに貢献しているとは言い難い状況だ。一方、ピッチ外では世界ナンバーワンの名に恥じぬ〝活躍〟を見せているようだ。