ベルギー1部シントトロイデンのMF香川真司(32)が、復活に大きな手ごたえを見せた。

「Jヴィレッジチャレンジ powered by シント=トロイデンVV オンラインイベント」が23日に開催され、福島県内外のサッカーチームに所属する中学1、2年生などが参加した。

 イベントではJヴィレッジの紹介や、世界へ羽ばたくための英会話講座としてDMM英会話によるセミナー、シントトロイデンの高野剛ユースマネジング・ディレクターによる講義のほか、チームに所属する香川とGKシュミット・ダニエルによる質問コーナーも行われた。

 新天地で復活を期す香川は「ベルギーに来て今のチームでやっている中で、フィジカル的なインテンシティーは高いけど、逆に技術的なところでは本当に違いを生み出していけるんじゃないかと実際に試合をやった中で非常に感じている」と復活に手ごたえ。「そういうところは自分の長所でもあるし、今後の残りの試合でチームにいい影響を与えていきたい」と活躍を誓った。

 近年はけがや出場機会の減少が負のサイクルとなっていた。「ここ2年くらい試合に出られなかったり、チームを探している時期もあったりして、練習できない時に体のフィットネスが想像以上に自分の(イメージとの)ギャップが生まれている。今も1月に加入して、最初の1~2週間は本当にギャップがありすぎて全然リンクしていなかった」と苦悩を口にした。

 ただ現在は「体も適応してきた。今はトレーニングも中学、高校並みにハードに行われているので、体もすごく上がってきている。並行してストレッチやケア、リカバリーを徹底してやっていて、それによっていいリズムが生まれて、体の調子もメンタル的にもすごく集中力の高い状態」と厳しい練習をこなして全盛期の状態を取り戻しつつあると自信を見せた。

 いよいよ日本の元10番が完全復活なるか。目標とするカタールW杯出場へ向けて楽しみになってきた。