中国スーパーリーグで8割超のクラブが財政難に陥り、今季の開幕が大幅に延期される可能性が出てきた。

 中国紙「新浪体育」は「今年の中国スーパーリーグの開幕が4月23日になるという展望が出ている」と報道した。その主な理由として、財政難に陥っているクラブが続出して経営が不透明になっていることを指摘。中国サッカー界関係者の話として「昨季優勝した山東など2~3チームを除いて、正常なクラブ運営が難しい状態だ。新たにスーパーリーグに昇格したチームを含めても以前と同じ状況ではない。しかも新型コロナ禍のためシーズンを進めていくのに困難が増えた」とその危機的状況を明かしている。

 財政破綻で多くの外国人選手が退団した広州FCを始め、財政難に陥るクラブが増えている深刻な実情。同国紙「北京青年報」は「スーパーリーグが6月頃に開幕する可能性もある」と報道。混乱のためさらに開幕がずれ込む可能性も出てきている。

 全16クラブのうち8割超にあたるクラブが深刻な経営難にあることが浮き彫りになり、リーグ存続の危機も浮上。中国サッカー界が大ピンチに陥っている。