フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)がアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の獲得で悲願達成をもくろんでいると、スペイン紙「ムンドデポルティボ」が伝えている。

 PSGはかねて欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇を目指しており、今夏に加入したメッシも「PSGと野心が同じだった」と、欧州制覇がクラブとメッシにとって最大の目標となったわけだが、同紙によると、PSGにはCL優勝の先に見据えているもう一つの野望があるという。

 それが「フランスフットボール」誌が選定する世界最優秀選手賞「バロンドール」受賞者をPSGから出すことだ。同紙は「(1991年に)マルセイユの(フランス代表FW)ジャンピエール・パパン以来、フランスクラブ所属のバロンドールはいない」とし「PSGはメッシを7回目のバロンドールに近づけたい。その可能性がある」と伝えている。

 95年にはPSGでの活躍が評価されたリベリア代表FWジョージ・ウエアがバロンドールを獲得したが、受賞時はイタリア1部ACミランに移籍していた。それだけにPSGのナスル・アルケライフィ会長にとってはチームで欧州CL制覇と所属選手による〝世界MVP〟バロンドール受賞者を出すことが悲願だと伝えている。