アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の退団を決めたスペイン1部バルセロナでフランス代表FWアントワヌ・グリーズマン(30)が非難されている。同国メディア「DEPORTES Catro」が伝えている。

 同メディアによると、メッシ退団が正式に発表されてから初のチーム練習となった6日、エースを残留させられなかったことに不満を持つサポーターらがトレーニングセンターに集結。グリーズマンに対して「お前のせいでメッシがいなくなった」と叫ぶファンもいたという。

 グリーズマンは2019年に加入。バルセロナは移籍金1億2000万ユーロ(約156億円)、年俸は税別で2100万ユーロ(約27億3000万円)と破格の資金を注ぎ込んだものの、ここまで金額に見合ったパフォーマンスを見せられているかは微妙。さらにクラブの財政危機にもつながったため、サポーターらの怒りが向けられたものとみられる。

 また、かねて移籍候補とされながらもチームにとどまっていることや日本人への人種差別発言で楽天などクラブスポンサーを怒らせるなど、バルセロナ内でも問題視されている。同メディアも「メッシとの別れの後でブーイングと非難を受け取ったグリーズマン」と見出しを付けて報じている。

 メッシがチームを去ったことでグリーズマンを新エースとして期待する向きもあるが、サポーターの反応を見る限り、難しいのかも知れない。