欧州チャンピオンズリーグで決勝進出を果たしたイングランド・プレミアリーグのチェルシーは来季に向けて3人のビッグネームをリストアップしたと、英紙「サン」が報じている。

 同紙によると、チェルシーは昨オフに移籍金5000万ユーロ(約65億円)で獲得したドイツ代表FWティモ・ベルナー(25)らに約300億円もの資金を使っているが、今オフに向けても「オーナーのロマン・アブラモビッチがチームを改善するために、再び自分のポケットに手を入れたいと考えている」と、大型補強に乗り出す構えという。

 かねてチェルシーはドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)獲得に熱心だったが、本人のスペイン志向が強いため、可能性は低いと判断。その代わりにドルトムントのイングランド代表ジェイドン・サンチョ(20)を7500万ポンド(約112億5000万円)で獲得したい方針という。

 また、トーマス・トゥヘル監督(47)はイタリア1部インテルのベルギー代表FWロメル・ルカク(27)の獲得を希望。2011年から14年までチェルシーに所属したストライカーを呼び戻すことで得点力アップしたい考えだ。

 さらに指揮官は、DFラインを再強化するため、古巣のフランス1部パリ・サンジェルマンからブラジル代表DFマルキーニョス(26)の購入を熱望しており、クラブの理事会にも意向が伝えられているという。

 ルカクの移籍金は最低でも1億ユーロ(約130億円)、マルキーニョスは7000万ユーロ(約91億円)とみられており、3人の大物を獲得するには移籍金だけで300億円に達するが、チェルシーは豊富な資金を武器に大型補強を進めることになりそうだ。