【ブラジル・ポルトアレグレ20日(日本時間21日)発】招待国として南米選手権に参戦している日本代表は1次リーグC組第2戦でウルグアイ代表に2―2のドローで勝ち点1をつかんだ。注目のスペイン1部レアル・マドリード入団で注目のMF久保建英(18)はベンチスタートする中、五輪世代のMF三好康児(22=横浜M)が2得点の大活躍で優勝候補を相手に大健闘。決勝トーナメント進出をかけて最終エクアドル戦(24日=同25日)に臨む。

 国際サッカー連盟(FIFA)28位の森保ジャパンは17日(同18日)のチリ戦から先発6人を変更し、久保もベンチで戦況を見守る中、前半25分、右サイドを突破したMF三好康児がゴール前まで持ち込むと、豪快シュートでニアサイドをぶち抜き、同8位のウルグアイを相手に先制に成功した。

 三好は東京五輪世代のチームでずっと「10番」を背負ってきた選手。久保の台頭に刺激を受けたのは間違いない。意地を見せた貴重な先制弾は「日本の至宝」よりも一足早いA代表初ゴールとなった。

 ただ、試合はウルグアイのペース。32分には発動したビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、DF植田直通(24=セルクル・ブリュージュ)がFWエディンソン・カバーニ(32=パリ・サンジェルマン)へのファウル判定でPKを献上してしまう。これをFWルイス・スアレス(32=バルセロナ)に決められ、同点とされた。

 後半に入っても劣勢の日本は、再三ゴールに迫られるが、14分にカウンターからチャンスをつかむ。左サイドの中島がドリブルで駆け上がると、ボールを受けたDF杉岡大暉(20=湘南)が中央にクロス。GKが弾いたこぼれ球に素早く反応した三好が押し込み、この日2点目となる勝ち越しゴールでリードを奪う。

 日本はこれまで南米の地で南米国に勝利したことがない。初戦チリ戦(17日=同18日)も0―4で完敗し、苦手意識は強い。それでも森保一監督(50)は「(昨夏の)ロシアW杯でコロンビアに勝って新しいデータをつくっている。南米選手権でも勝利をつかみ取れるようにしたい」と、意欲を語っていた。ただ、21分にはCKからDFホセ・ヒメネス(24=アトレチコ・マドリード)にヘディング弾を決められて2―2。強豪国の底力を見せつけられた。その後も日本は主導権を握られながらも何度かゴールに迫った。38分には三好に代わって久保がピッチに入り、勝利を目指した。ただウルグアイの猛攻を受けるも、必死の守備でゴールを許さない。そのままドローと善戦し、日本は最終戦に1次リーグ突破をかける。