JFL鈴鹿ポイントゲッターズへの移籍が確実視されるキング・カズこと元日本代表FW三浦知良(54)に重大懸念が指摘されている。

 J2に降格する横浜FCから新シーズンの契約延長のオファーを受けながらも、出場機会を求めて移籍を模索していたカズ。複数クラブからオファーを受け、実兄の元日本代表MF三浦泰年監督が率いる鈴鹿入りが迫っている。ただ、カズともプレーしたことがある代表OBは「ケガをする可能性が高くなるんじゃないか。JFLはアマチュアの選手も多いし、技術力も低いから、ラフプレーもある。ムリにボールを取りに来られれば、カズさんが大ケガするかもしれない」という。

 JFLは実質4部リーグとなり、選手もプロとアマが混在。激しく当たられるだけならばまだしも、体力や技術はJリーグに比べると未熟なだけに、がむしゃらなプレーを受けて負傷につながるリスクが高いわけだ。同OBが「小野(伸二=42、札幌)のときみたいに」と言うように、1999年のシドニー五輪アジア1次予選フィリピン戦で後方から無謀なタックルを受けて左膝靱帯断裂の重傷を負わされた例もある。

「JFLの選手からすればカズさんは有名人だから、ボールを奪っただけで自慢できる。そうなると、強引になってプレーも荒くなるっていうのもある。あの年齢で大きなケガをすれば、復帰は簡単ではないでしょ。筋力を戻すだけでも相当時間がかかるからね。そこは注意しないといけないかもしれない」と、下部リーグでの再スタートを不安視していた。

 カズ自身もかつて「大きなケガをすれば、元の状態に戻すのも時間がかかるし、難しい。試合ができる体に戻れるかもわからない。だからケガをしないように、日ごろのケアや準備が大事なんだ」と話していたが、JFLで本来のパフォーマンスを発揮できるだろうか。