J1FC東京の新指揮官就任が確実となっているJ2新潟アルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)が愛弟子の獲得を熱望している。

 FC東京は22日にIT企業のミクシィが筆頭株主になると発表。今後はクラブ経営を担っていくが、すでに「イニエスタ級」の大物外国人選手や海外でプレーする元日本代表MF香川真司(PAOK)ら日本人選手の獲得を検討するなど、クラブ側はチーム強化を模索している。

 その一方、就任が確実視されているアルベルト監督は来季に向けて戦力補強をリクエストし、今季限りで退任することを正式発表した新潟から選手2人の獲得を要請。関係者によると、それがクラブ史上最年少の16歳でトップデビューし、現在10番を背負うMF本間至恩(21)とオランダ1部ユトレヒトでもプレーしていたMF高木善朗(28)という。

 同関係者は「アルベルト監督は本間と高木の2人をFC東京に連れていきたいと言っているそうだ。監督が自分のスタイルを早く浸透させるために、理解している古巣の選手を引き抜くのはよくあることだけど…。選手だけではなく、新潟のスタッフも何人か東京に呼びたいらしいよ」と語っていた。

 FC東京は現在リーグ9位。今季も残り2試合となる中、悲願のリーグ制覇を実現するため、来季に向けたチーム編成を加速させていく構えだ。