元日本代表FW佐藤寿人(38)が今季限りで所属するJ2千葉を退団する可能性が出てきた。

 下部組織に所属した古巣の千葉を昇格させるため、2019年にJ1名古屋から加入した佐藤は、8日の山形戦で途中出場ながら今季2点目となるダイビングヘッド弾をマーク。改めて高い決定力を示したものの、ここまで途中出場の8試合のみと出番に恵まれていない。

 関係者は、来季の去就について「未定」としているが、技術面やフィジカル面を含め、まだまだトップレベルで戦える判断。新たな使命を求められれば、ピッチ内外で貢献していきたい考えを持っているという。また別のJリーグ関係者からはJ1最下位で窮地に追い込まれている古巣仙台(03~04年に所属)にとって「チーム再建のキーマンになるのでは」との見方も出ている。

 佐藤はストライカーとしてJ1広島時代に3度の優勝に貢献。2012年にはMVP、得点王、ベストイレブン、フェアプレー賞の個人4冠を獲得した。Jリーグ通算220得点は歴代1位、J1通算161得点は歴代2位(1位は大久保嘉人の185点)という実績を誇る。38歳になったストライカーはどんな選択をするのか。