Jリーグの来季日程が、さらに混迷化しそうな事態が起こった。

 J1柏でネルシーニョ監督(70)をはじめ選手、スタッフ計13人に新型コロナウイルスのPCR検査で陽性が確認された。感染拡大防止の観点から、Jリーグは7日に予定されたルヴァンカップ決勝の柏―FC東京戦(国立)の延期を発表。代替日は決定していないが、Jリーグの村井満チェアマン(61)は「伝統の大会。決勝はできるものと確信している」と言い切った。

 ただ延期は来季に影響を及ぼす可能性がある。年内に代替日がなかった場合、村井氏は「年明け(開催)はゼロではない」と言及したが、シーズン終了後は2週間のオフを確保しなければならず、検討されている来年2月第2週開幕に間に合わないケースもあり得る。それでも村井氏は「来シーズンの詳細はこれから。そういう意味で開幕をずらす可能性もある」という。

 今季はJ2降格がないため20チームで行う来季は、ただでさえ試合数増となる。その上で開幕が後ろ倒しとなると、来夏の東京五輪期間中にJリーグが中断となった場合、日程面がキツくなるのは間違いない。

 その一方で五輪期間中もリーグ戦を中断しない選択や、コロナ禍により東京五輪が中止になる可能性もある。現段階では日程面の見通しが全く立っておらず、複数の事態を想定しなければならないのだ。

 今季は言うまでもなく新型コロナウイルスの影響で中断期間があったなどイレギュラーなシーズンだったが、来季も〝通常営業〟とは程遠い状況となりそうだ。