フランス行きが噂されるC大阪のMF西川潤(18)がプロデビュー戦でいきなり大仕事だ。

 C大阪は5日のルヴァンカップ1次リーグ浦和戦(ヤンマー)で1―0と接戦を制したが、そこで活躍したのが注目ルーキーの西川だ。

 後半開始から途中出場すると、37分に切れ味鋭いドリブル突破からFW豊川雄太(25)へ絶妙のラストパス。これを豊川が右足で冷静に決めて値千金の決勝ゴールとなった。

 西川は桐光学園高に在籍していた昨年に特別指定選手としてJデビューしているが、プロ選手としてはこの日が初戦。リーグ再開直前に左太ももの筋損傷で出遅れたが順調に回復し、ついにプロとしてピッチに立った。

 ロティーナ監督(63)は「潤の復帰は我々にとって明るい材料だ。オプションが一つ増えた」と高評価。決勝点を挙げた豊川も「潤がしっかりとうまく相手を引きつけてくれて、優しいパスをくれた」と試合を決定づけるプレーを絶賛した。

 昨年のU―17W杯で日本のエースとして活躍し、来夏の東京五輪に向けても飛び級での抜てきが期待される逸材。フランス1部の名門リールへの移籍が現地メディアで報じられるなど去就が注目される中、改めて潜在能力の高さを見せつけた。