【スターダム】ワールド王者・朱里 ベルトが紡いだ家族の〝絆〟 疎遠だった父の観戦に「影響力すごくある」

2022年01月14日 06時15分

「朱世界」を築き上げる(東スポWeb)
「朱世界」を築き上げる(東スポWeb)

 女子プロレス「スターダム」のワールド王者・朱里(32)が、ベルトが紡いだ家族の絆を胸に防衛ロードをスタートさせる。

 初防衛戦(29日、愛知県体育館)では「ドンナ・デル・モンド」に新加入した同門・MIRAI(22)の挑戦を受ける。「このベルトを取ったことでさらに責任を見せていかないといけないとすごく思っていて。どんな相手でもリミッターを外させて、引き出した上で自分が輝くというものを見せたいですし、心に残るような試合を赤いベルトで見せ続けていきたい」と、標榜する「朱世界」を築き上げる決意を明かした。

 ついに手にした悲願のベルトを、簡単に手離すわけにはいかない。昨年12月29日の両国国技館大会で林下詩美を撃破。家に帰ると真っ先に、2020年9月に死去した最愛の母・近藤ルーシーさんの遺骨の前で「取ってきたよ」と報告した。

 戴冠を喜んでくれたのは天国の母だけではない。両国大会には父の勉さんと兄・明弘さんの姿があった。両親は朱里が小学校6年生の時に離婚。以来疎遠になっていた父が試合を見に来てくれたのは、2008年10月のデビューから初めてのことだった。

「応援してくれてることは知ってたんですけど、試合に来ることはなかったんです。今回も絶対に来てくれないと思ってたんですけど、お兄ちゃんいわく『絶対見に行く』って言ってくれてたらしくて。すごい喜んでいるのを見てウルっときました。勝った瞬間を見せられてよかったです」と振り返る。

 父からは試合後に電話があった。「お父さん、結構シャイで自分の気持ちをあまり言えなくて。飲んでベロベロで電話かけてきて(笑い)。『いつまで続けるの?』って聞かれて『やりたいことがあるからまだまだ続けるよ』と伝えたら『応援してるよ』と言ってもらえました」

 女子プロレス界最高峰のベルトは、離れ離れだった家族を再び集めてくれた。「影響力がすごくありますよね。赤いベルトを持つことで、自分の発言に対しても責任と自信がついたと思ってます」。決意を新たにした赤の王者が団体、そして業界をけん引する。

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