【スターダム】“お騒がせ女”ジュリアを生んだ事件「先輩にケンカを売ったら呼び出され…」

2022年01月02日 07時00分

アイスリボン時代のジュリア(2019年9月14日、横浜文化体育館=東スポWeb)
アイスリボン時代のジュリア(2019年9月14日、横浜文化体育館=東スポWeb)

【取材の裏側 現場ノート】首の負傷で欠場していた女子プロレス「スターダム」のジュリア(27)が、昨年12月29日両国大会で約4か月ぶりの復帰を果たした。

 復帰に際し、記者はロングインタビューを行った。じっくりと話を聞いたのは久々だったが、鋭い舌鋒に衰えはなかった。むしろ欠場中に切れ味が増したのでは?と感じさせるものだった。

 特にワールド王者の林下詩美についての指摘や、古巣であるアイスリボンマットの大量離脱劇について見解を述べた部分は、聞き手の記者もうなずかせた。

〝お騒がせ女〟の異名通り、ジュリアの言動は波紋を呼ぶことが多い。彼女自身が「賛否ある存在でいたい」と語るように、あえて引っかき回すことを狙っているからだ。ではそのきっかけは何だったのか? いつから、その意識が芽生えたのか?

 先日、本人に聞いてみた。すると「アイスリボンにいたころに先輩にケンカを売ったら、裏に呼び出されて怒られたんだ。『そういうこと言わないで!』って。だったら、私はなんのためにプロレスに来たんだろうって思ったよ。私はお互いに思いをぶつけ合って『俺が正しい』『お前が間違っている』『じゃあ、どっちが正しいのか試合で勝負だ!』ってバチバチ戦っているのを見て、すげえと思ってプロレスを始めたから」と明かした。

 つまり原点はファン時代に見た光景で、それを自らやりたいという思いがプロレスラーになった理由の一つでもあったのだ。だがアイスリボンにはアイスリボン、スターダムにはスターダムと、それぞれ団体ごとのカラーがある。当時は「ジュリアが目指すプロレス」ができなかったようだ。

「いざ自分がプロレスを始めると、なんか違って。こっちだって必死だよ。やられるの分かっていて先輩にかみついて、客が盛り上がればいいと思って仕掛けたのに…。乗ってくれないというのが悲しかったんだ。『尊敬してます』って言わなきゃいけないの?って。そこからだね。ここではそういうことができないんだって思って、いろいろたまってしまったのがある」

 ジュリアの心の奥底に芽生えた葛藤は2019年11月のスターダム移籍後に解消され、確固たる地位を築いた。

 髪切りマッチが話題になった2021年に続き、22年のジュリアは新たなことを考えている節がある。先日のインタビュー記事を読み返すと「他団体のアイツとかアイツ…やりたいヤツはたくさんいるよ」「みんなが考える時間を提供したい。プロレスはファンもマスコミも含めて、考える時間が一番楽しいから」と気になるワードがいくつかある。いったい何をやろうとしているのか。記者も考える時間を楽しみながら、今後も動向を追い続けようと思う。(プロレス担当・小坂健一郎)

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