女子プロレス「スターダム」のワールド王者・林下詩美(23)が相棒・上谷沙弥を下し朱里とのV10戦(29日、東京・両国国技館)勝利に弾みをつけた。

 12日のベルサール高田馬場大会で詩美はメインのタッグ戦に出場。自身のV10戦と同じく29日に行われるワンダー王座戦の前哨戦も兼ね、中野たむと王者コンビを結成し朱里、上谷沙弥組と対戦した。

 試合は4人の意地が交錯する熱戦となり、詩美は中野とジャーマンスープレックスを同時に炸裂させるなど奮闘。ロープサイドで中野の足を支え、場外の朱里、上谷にボディーアタックをさせる合体技には失敗したものの、最後は上谷をラリアートからのハイジャックボムで沈め3カウントを奪った。

 試合後「最高に有意義な時間にさせてもらいましたよ」とクールに語った詩美は上谷に「今日は対角だったけど、12月29日は私が(ワールド王座の)赤、上谷が(ワンダー王座の)白、紅白のベルトを持って大会を締めような!」と呼びかけ。するとSWA世界王座を保持する朱里から「私はこのSWAもかけて2冠戦がやりたい」と宣戦布告されて「望むところだ。やってやるよ。女子プロレス最高の最終戦、やろうよ」と応じ、ダブルタイトル戦になることが決まった。

 一方、ワンダー王者の中野は上谷に「あなたの成長はたむが一番よくわかってる。今日はたむもへましたけど。でも、まだまだできるっしょ。赤いベルトを圧倒する最高で最狂の試合をしよう」。こちらも激闘を誓い合った。