【ノア】武藤敬司 史上3人目のグランドスラム達成へGHC取りを狙う

2020年07月07日 11時00分

武藤は両ヒザのレントゲン写真の前で安堵の表情

 新たな金字塔を打ちたてる。“プロレスリングマスター”武藤敬司(57)が、ノアのGHCヘビー級王者・潮﨑豪(38)の首に照準を絞った。2018年3月に人工関節置換術を受けた両ヒザが「あと10年くらい大丈夫」と太鼓判を押されたことで、残された最後の至宝取りに動く。

 ノアマットにおける武藤の存在感が日に日に増している。昨年から対戦要求を受け続けた清宮海斗(23)を軽くあしらうと、今度は「今からベルトを狙う気だから」と潮﨑が持つGHC王座に関心を示している。18日の東京・後楽園ホール大会ではさっそく丸藤正道(40)と組み、潮﨑、清宮組と対戦する。

 現王者と前王者のコンビを相手に結果を出せば、即タイトル挑戦も見えてくる状況だけに「やっぱりチャンピオンベルトというのに興味があるよ。GHCだけ取ってないからな」と気合十分。これまで新日本プロレスのIWGPヘビー級と全日本プロレスの3冠ヘビー級を獲得した。残すGHCを取れば、佐々木健介と髙山善廣に続く3人目の「グランドスラム」達成となる。しかも2014年に戴冠したW―1チャンピオンシップを加えれば史上初の4団体制覇になるため「おもしれえじゃん」と笑みを浮かべる。

 ただしGHCに興味を持つのは名誉のためだけではない。人工関節にした両ヒザの定期検診を6月24日に受けた際、医師から「いい感じです。何もなければ、あと10年くらい大丈夫でしょう」とお墨付きをもらったからだ。

 武藤は「プロレスをやっている以上、何もないわけないからな(笑い)。その10年を続けるには“養分”が必要なんだよ。例えば潮﨑のベルトであったり、清宮の若さであったりを食べていかなきゃいけないってことだ」と力説。潮﨑から王座を奪取し、若い清宮を潰すことで、エネルギーを補充するという。「もし取ったら防衛戦もあるから、しんどいと思うんだよ。だけど自分のために狙う価値があるんじゃねえか」

 またノア参戦後、今回が初対決となる潮﨑を「三沢(光晴=故人)社長の遺志を受け継いでいるレスラーだと思うね。ちょっとおとなしいかなって思う部分もあるけど、ある意味でそのおとなしさってノアらしさでもあると思う」と評価。清宮については「今度は何か仕掛けてくると思うんだよ。向こうには伸びしろがいっぱいあるから」と分析しつつ挑発した。

 18日大会はノアにとって観客を入れた興行の再開日となる。「お客さんはどうしてもノアの選手を応援するだろう。まあそんなことは意識せず、いないよりはいいと思ってやるよ」。最大目標の生涯現役に向け、方舟の「象徴」と「若さ」を食い尽くす。