【ノア】中嶋勝彦 赤のGHCでハードコアマッチだ!

2020年06月05日 16時35分

中嶋はラダーを手にアピールした

 ノアのGHCナショナル王者・中嶋勝彦(32)が、同王座の路線変更を模索している。実力者とのタイトル戦を重ねてきた初代王者の杉浦貴(50)とは対照的に、独自の方法で潮﨑豪(38)が持つGHCヘビー級王座との差別化を図る。その一つが、ハードコアルールによる防衛戦の開催だ。

「やっちまった…」。14日放送回のテレビマッチで“悲しき中年”井上雅央(50)とのV1戦を控える中嶋は、後悔の念にかられていた。5月31日放送回で井上が挑戦状を読み上げる姿を自宅で見て、その場で挑戦受諾の旨をスタッフに報告。タイトル戦が決定した。

 画面を通じて覚悟を感じたのが受諾の理由だが、前王者の杉浦を破り第2代王者となった直後に「誰の挑戦でも受ける」と宣言したことから、引くに引けなかったというのが本音だ。そのため時間がたつにつれて「まさかの雅央だよ…」と頭を抱える事態になった。

 シングルのタイトル戦とは長らく縁のなかった井上とはいえ、やたらと苦手意識を抱く。実際に昨年4月のグローバルタッグリーグでも、横入り式エビ固めで3カウントを献上した。

「ひと言でいうと、うまいんだよね。気づくと向こうのテリトリーにいるというか。見てると面白いだけかもしれないけど、こっちは必死ですよ。なんていうか…、生き物として種類が違うんです。例えばこっちがスカしても、彼は『やったぁ!』って思うんですよ。普通怒るのに、喜ぶんです。だからこちらのペースにならない」

 とはいえ、もう引き返すことはできない。そこで「言ってしまえば俺も雅央も普通じゃないから、かみ合わないわけじゃん。だったら、普通じゃない試合をすればいいんですよ。ましてや赤のGHCはジュニアもヘビーも分け隔てなくてどんな試合でもいいわけだし」と力説するや「向こうの挑戦表明をのんだので、こっちの条件も少しはのんでもらいたい。例えば、ラダーマッチとかどうかな?」と提案した。

 崇高なるGHCの名を冠してのハードコアマッチは、かねて温めていたプランだった。杉浦はマイケル・エルガン、マサ北宮、清宮海斗といった実力者の他、ジュニアヘビー級の田中稔とタイトルをかけて戦い、昨年11月に新設されたベルトの価値を高めた。

 だからこそ中嶋は「GHCの新しいベルトでシーズン2はもう少し幅を広げて、GHCの名のもとにちょっと色を変えてみたくなった」と、あえて真逆の道を進み、歴史の浅い王座史に名を刻みたい思いが強い。方舟マットでの異色の王座戦は実現するのか? 中嶋政権の方向性を決めるV1戦になりそうだ。