新日本プロレスのミスターこと永田裕志(54)が、デビュー30周年の誓いを新たにした。11日の千葉・東金大会ではグレート―O―カーンとの初シングルで敗れたが、プロレス界に引き入れた男の成長を肌で実感し、監督を務めるレスリングチーム「TEAM NEW JAPAN(TNJ)」での功績を再認識。次なる大物の新日本入団を報告するとともに、長男・裕生君のプロレス入りの可能性にも言及した。
永田がデビュー30周年記念試合の相手に選んだのがTNJの前身、ブシロードクラブからプロレス入りした男に酷似したオーカーンだ。ナガタロック、雪崩式エクスプロイダーなど得意技を連発したが、バックドロップを決めきれない。最後はエリミネーターに沈められ、〝師匠超え〟を許した。
敗れはしたものの、ミスターの表情は晴れやかだった。オーカーンの強さを認めた上で「悔しいと思う気持ちが強いうちはまだまだやれる」と、不変の目標であるIWGP世界ヘビー級王座(現王者はジェイ・ホワイト)奪取へ闘志を再燃させた。
さらに本紙の取材に応じた永田は「監督として、会社のために一つやり遂げたなという思いはあります。顔はともかく、こういう人材を入れたのも俺の功績ですよ」。危険レベルで二次元に傾倒していた男をプロレス界に導き、まっとうなメインイベンターに成長させた自身の行動が間違っていなかったと強調した。
「新日本の伝統・文化をね。顔はともかく、そういう遺伝子は残したつもり」と脈々と受け継がれる「ストロングスタイル」に胸を張った。
TNJからは新たな入団者も決まっている。永田は「現在開催中のレスリング世界選手権に出ているフリースタイル125キロ級カザフスタン代表オレッグ・ボルチンは、大会が終わったら入団しますよ。ビザが取れたので。10月が濃厚かな」と、昨年の世界選手権5位の実績を誇るニュースターに期待をかける。
また、同大会にフリー97キロ級で出場する石黒峻士も将来的なプロレス転向の可能性があるという。「峻士もそういう方向にいくでしょうね。プロの舞台でも自分の力を世界に発信できるように導いてあげるのも俺の役目」と言い切った。
現在、中学校1年の長男・裕生君もレスリングに打ち込んでおり、プロレスラーにあこがれを抱いているという。「プロレスを本当にやりたいんだったら、レスリングの全日本王者クラス、五輪選手くらいになったらいいんじゃないかなと。子供の気持ちだからどうなるか分からないけど、そういう意味では親父の背中というものを見せつけるのがいいかな」とにやり。レスリングに人生をささげるミスターの挑戦は、まだまだ続く。












