新日本プロレス30日後楽園大会「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、石井智宏(45)がタンガ・ロア(38)を下し2勝目(不戦勝1を含む)を挙げた。

 パワーファイターのタンガと真っ向から激突した石井は、スライディングラリアートにカウンターのドロップキックを浴びて劣勢に。強烈なラリアートからダイビングヘッドバット、シットダウン式パワーボムと怒とうの猛攻にさらされた。

 それでもラリア―トの打ち合いからヘッドバットを発射し主導権を奪い返す。タンガのエイプシットを回避すると、切り返し合戦から垂直落下式ブレーンバスターをさく裂させて文句なしの3カウントを奪ってみせた。

 2勝のうち1勝は左膝負傷により欠場した内藤哲也の公式戦分の不戦勝。開幕3連敗を喫していた石井が、ようやく事実上の初勝利で逆襲開始だ。「すでに3敗? 崖っぷち? どうってことねえよ。俺はずっと崖っぷちを歩いてきたんだ。平坦な道なんか、一度も歩いたことねえんだよ。こんなもん慣れっこなんだ。まあいい。見てろよ、おい」と、追い込まれてなお不敵な自信をのぞかせていた。