2021年初となる新日本プロレスのグレート―O―カーンの独占インタビューに成功した。1月4、5日東京ドーム2連戦でメンバー3人が全敗という屈辱を味わった「ジ・エンパイア」は「ユナイテッド・エンパイア」に改名し侵攻を再開。オーカーンは6日東京ドームシティホール大会で担架送りにした猛牛・天山広吉(49)との抗争が勃発したが…。今年こそ真の支配者となる余の言葉を聞くがいい――。

 ――あけましておめでとうございます

 オーカーン(以下・余)ふむ。今年も帝国、そして余の力を喧伝するのじゃぞ、帝国書記官。

 ――しかしドームでは歴史的大敗を喫した

 余 …とても面白いじゃないか。滅亡寸前、スラムの肥だめまで落ちて、ここから這い上がるなんてドラマがあろう?

 ――ネット上では全敗とかけて「ゼンパイア」とやゆする声も

 余 え? なんだって? 余は羽瀬川小鷹ぐらい難聴なんじゃ。もう一度申してみせよ!!

 ――無礼をお許しください。ゼンパイアと

 余 ぐぬぬ…貴様、本当にもう一度言いおったな。しかしそのネーミング、愚民のくせにセンスがあるじゃないか…。フンッ! 今は言わせておいてやる。か、勘違いするでないぞ!? そのうちどこぞの記者のように、手のひらをドリルのように返させてやるんじゃからね!

 ――逆襲の手始めに天山との抗争が勃発した

 余 余にとっては老兵も王者も等しく処刑対象である。天山が泣きついて名古屋でカード(30日愛知県体育館大会でシングル)を組んでもらったみたいだが、自分が弱すぎて担架送りにされたクセに逆ギレとは哀れなヤツなのじゃ。大人のオスがこんな情けない声で鳴くとはな。

 ――試合後の襲撃でケガをさせたためSNSがプチ炎上していたが

 余 あぁ…とても興奮したよ。もっともっと汚え唾を吐き捨てろ。この快感は天山の首へ全てぶっかける。ヤツにはモンゴリアンチョップをパクられた恨みもあるからの。

 ――パクったのは自分の方では

 余 無礼者! 余の方が威力も見た目も上じゃろがい。天山め、先にデビューして先に使っただけで余の技をパクるとは…え、えらいことや…せ、戦争じゃ…! ヤツに受ける勇気があるならば、モンゴリアンチョップ封印マッチに変更してやってもいいぞ。

 ――無礼をお許しください。天山は武藤敬司に「ムーンサルト封印マッチ」で敗れた過去も

 余 天山プレスだのほざいて今も使っておるが愚の骨頂。まあ余は器が大きいからな。天山チョップに改名するなら許してしまうかもしれんな。

 ――なんと寛大な…。感服いたしました

 余 生きて帰れれば、の話だがな。天山を心配した数少ない愚民どもも最後の雄姿になる引退試合を見に来たほうがよいぞ。これまで余はオカダ(カズチカ)も棚橋(弘至)も処刑してきたわけだが…。

 ――え? なんだって?

 余 天山の引退式も済ませたら、ベルトに目を向けてやってもよいと思っておる。是非もなし。

 ――ところで「ユナイテッド・エンパイア」に改名した理由は

 余 余たちはドームで敗戦した代わりにさらなる結束を手にした。同盟者全員でベルトを支配する! 余たちと他のユニットの団結の強さは、白銀ノエルと潤羽るしあの胸の差ほどある。

 ――今後の展望は

 余 新日本はユニットが多すぎじゃから、別のユニットを従属させることも検討しておる。手始めにテンコジ…は、いらないけど。だがマスター・ワトならば…あっ、やっぱりいらぬな。まあいい、気づいた時には余たちが全てを支配しておるはずじゃ。今のうちにひれ伏せ! 愚民どもっ!