GLEAT所属のT―Hawk(32)が、原点回帰でシングル王座取りを狙う。

 29日の全日本プロレス後楽園ホール大会では王者からの指名により、宮原健斗(33)が持つ3冠ヘビー級王座に挑戦。「最近、刺激に飢えていた。僕は常にチャレンジャー精神でいたいんです。3冠に挑戦できる、しかもミスター3冠みたいな存在じゃないですか。久々にメラメラするものがあります。そうさせてくれたチャンピオンに感謝です」と闘志を燃やす。

「チャレンジャー精神」は野球部に所属した北海道・駒大苫小牧高時代からのスローガンだったが、最近は失いかけている自分がいた。宮原を見て思い出したのが、高1の時に野球部の2年先輩だったプロ野球楽天・田中将大投手(33)の姿だ。

「いいピッチャーの条件って、例えるなら宮原健斗です。雰囲気が田中将大さんに似てる。将大さんも気が強いし、『俺に任せとけ』みたいな。動じないし、華もあるし。あれがエースですよ」

 2人を重ね合わせることでチャレンジャー精神を取り戻した。「エゴが出てきた。今までストロングハーツだから、GLEAT所属だから品行方正にみたいなところがあってモヤモヤしていたけど」とした上で「今回はセコンドも就けないんで、純粋に1対1で勝負したい。この試合は自分のために挑みたい。会社がどうとか取っ払って、今のT―Hawkがどれだけプロレス界に影響を与えられるのか。宮原とはできると思うし、できなきゃいけない」。初心を取り戻した挑戦者がベルト取りへ一直線だ。