下克上はさせない。全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」にBブロックで出場中の3冠ヘビー級王者・宮原健斗(33)が、威信をかけて逆転Vに臨む。

 ここまで勝ち点5(2勝1敗1分け)で2位タイの宮原は、公式戦最終戦(29日、愛知・名古屋国際会議場)で勝ち点6の首位・青柳優馬(26)と対戦する。ここで勝てば優勝決定戦(5月4日、後楽園ホール)進出に大きく前進。同日行われる諏訪魔VSヨシタツの公式戦で、2位タイの諏訪魔が勝てばV決定戦進出者決定戦を行うこととなり、ヨシタツが勝てば宮原が単独首位でリーグ戦を突破することになる。

 3冠王者として2度目のCC制覇という史上初の偉業を目指す宮原は「よくわかんないけど、勝てばいいんでしょ? 何試合でも勝って優勝しますよ」と闘志十分。一方で「3冠王者としてCCの決勝まで行けないなんてことは許されない。青柳戦は、僕の今後がかかった試合になります」と語気を強めた。

 自身が率いる「ネクストリーム」の一員でもある青柳は、陰湿さを武器にこのCCで大きく飛躍。宮原は「今の青柳は自信を持って戦っている。僕のライバルになりつつある」と認める。飛躍の理由を「リングの中と外のキャラクターが一致しましたよね。物事を斜めから見る感じと、人が嫌がることを好む感じ…。あれこそが彼の本性。レスラーは、リングで〝素〟を出せるようになると強いんですよ。僕もそうでしたから」と分析した。

 自身もレスラーになってから数年はナルシシズムを押し殺していたが、それを隠すのをやめたとたんに飛躍につながった。それと同じ成長曲線を青柳に見ているのだ。だが、3冠王者として同じユニットの後輩に後塵を拝するわけにはいかない。「勝って、僕は伝説になります」。同門対決は激闘間違いなしだ。