新日本プロレスと米国AEWの合同興行「Forbidden Door」(26日=日本時間27日、イリノイ州シカゴ)で、IWGP・USヘビー級王者のウィル・オスプレイ(29)がオレンジ・キャシディの挑戦を退け初防衛に成功した。

 ポケットに手を入れて戦う姿でおなじみのキャシディの、緩急を使ったファイトスタイルに苦戦を強いられた。シットダウン式パワーボムを回避され垂直落下式水車落としを決められると、ストームブレイカーもウラカン・ラナで切り返されあわやの場面の連続だ。

 それでもオレンジパンチだけは決めさせずにカウンターのラリア―トで迎撃。ヒドゥンブレード(後頭部へのランニングバックエルボー)をカウント2で返す驚異の粘りを見せたキャシディを、最後はストームブレイカーで振り切った。

 試合後のリング上でもキャシディに暴行を加えたオスプレイは、セコンドのオージー・オープン(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)にもリンチに加わるように命令する。ところがここでまさかの展開が待っていた。なんとキャシディを救出するために、柴田勝頼が電撃登場。オージー・オープンが返り討ちにあうと、オスプレイも強烈な蹴りから串刺しドロップキック、さらにはスリーパーホールドに捕獲されてしまう。

 なんとか脱出したオスプレイが花道をあとにする一方で、柴田はリング上に残ってキャシディからサングラスをかけられた。AEWマットに初登場となった柴田と、オスプレイの間に生まれた遺恨の今後に注目が集まりそうだ。