東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が、節目の試合で劇的勝利を飾った。

 3日の後楽園ホール大会では6人タッグ戦で辰巳リカ、渡辺未詩と組み、愛野ユキ&らく&原宿ぽむと対戦。原宿にビッグブーツ、サソリ固めを決めて追い込んだ。

 中盤には原宿から左脚に集中砲火を浴び、さらに強烈なミサイルキックの洗礼を浴びる場面も。それでもパートーナーのアシストを得て、最後はフルネルソンバスターから必殺のファイナリー(カカト落とし)を原宿の脳天に浴びせて勝利をつかんだ。

「デビューして1年の後楽園、同じ場所で勝つことができました!」。デビュー戦となった昨年5月4日、コロナ禍の影響で無観客開催された後楽園大会でデビューした。

 ちょうど1年前の5月3日はデビュー前日で、重圧に押し潰されそうになっていたと振り返る。「(デビューの)前の日とかは何で(プロレスを)やるって言ったんだろうってくらい後悔して。プレッシャーがすごすぎて、求められていることができる気がしなかった。自分が来ていい場所じゃなかったなと思った」

 だがデビュー戦を乗り越えたことでプレッシャーから解き放たれ、一気にプロレスの魅力にとりつかれた。アイドル活動と並行して〝二刀流〟で活躍を続け、昨年度のプロレス大賞で新人賞を受賞した。

 2年目を迎えるにあたり「皆さんのおかげで、少しでも成長した姿を見せられたらうれしいです。これからもっと成長していけるように頑張りたいです」と表情を引き締めた荒井が、さらなる飛躍を目指す。