4年前に実現可能性あったサレイ VS 紫雷イオ! 幻となった「スターダム移籍」

2021年10月09日 07時00分

サレイ(左)と紫雷イオ
サレイ(左)と紫雷イオ

【取材の裏側 現場ノート】〝太陽の戦士〟ことサレイ(25)が米WWE・NXTのリングで奮闘している。4月のWWEマットデビューから続いた連勝は8月にストップしたが、今後はタイトル取りの期待がかかる。上位進出を目指す上で、避けては通れないのがNXT女子をけん引する〝暗黒の逸女〟紫雷イオ(31)との初対決だ。

 実はSareeeのリングネームで活躍した日本時代、2人が同じリングで戦う可能性があった。2017年1月、当時「ディアナ」に所属していたSareeeの「スターダム」移籍話が水面下で進行していたのだ。記者はスターダムのロッシー小川社長(現エグゼクティブプロデューサー)と直接会談するという情報をつかみ、都内の喫茶店を張り込んだ。

 当時は女子プロ界の未来を背負う逸材として期待されていたが、まだまだ実績が乏しかった時期。スターダムにはイオ、宝城カイリ(現WWEのカイリ・セイン)という業界トップクラスの選手が在籍しており、成長するには絶好のリングと考えたのだろう。

 スターダム側も本人の希望があれば受け入れることが分かり、あとはタイミングを見て発表前に記事を出すだけだった。だが一つだけ気がかりだったのが、Sareeeの本心だ。どこかで迷いがあるように感じられたからだ。

 結果的にその記事はお蔵入りした。数日後、Sareeeのディアナ退団と同時に「シードリング」への入団が発表されたのだ。後日、本人に「なぜスターダムに行かなかったの?」と聞いたが、真意を語ることはなかった。

 しかもシードリングに所属したのはわずか8か月で、再びディアナに戻った。翌18年にはイオもスターダムを離れWWEに移籍。結果的に日本のリングで2人が交わることはなかった。

 Sareeeは19年12月の自主興行でスターダムの岩谷麻優と対戦。20年2月のスターダム後楽園大会で王者・岩谷対Sareeeのワールド王座戦が発表された。記者は「ついにこの日が来たのか」と心待ちにしていたが、これも運命のイタズラなのか。Sareeeが「急性腸炎及び感冒による発熱」のため欠場となり、最後までスターダムのリングに上がることはなかった。

 4年前のことを思うと、サレイとイオが同じリングにいるのは邂逅とは思えない。スターダムからWWEに移籍したイオと、自分の信じる道を歩み海を渡ったサレイ。今後の2人にどんなドラマが待っているのか楽しみだ。(プロレス担当・小坂健一郎)

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