【Mリーグで見せたプロの選択 あなたなら何を切る?】

2021年10月20日 14時00分

【オーラス2800点差逃げ切るには】10月8日2回戦 南4局 西家・伊達朱里紗の8巡目(2万5000点・2着目、ドラ=2筒)
【オーラス2800点差逃げ切るには】10月8日2回戦 南4局 西家・伊達朱里紗の8巡目(2万5000点・2着目、ドラ=2筒)

 写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう!

 熱戦が繰り広げられている麻雀「Mリーグ」で話題になるのが〝プロならではの選択〟だ。「ここでそれを切るのか!」「その牌を鳴くの⁉」とファンを驚かせ、うならせる打牌選択を当コーナーでは毎週、クイズ形式でお届けしている。さあ、じっくり考えたら、答え合わせ。プロがどんなことを考えているのか…そこにはハイレベルな〝読み〟と、素人には想像もつかない思考が隠れているはずだ。

 

 


【答え=8索】華々しいステージにデビューしたとなれば、トップを取ったり、大物手をアガったり…という部分で注目を集めるのが普通だろう。

 ただ、新Mリーガー伊達朱里紗(格)はまるで違った。オーラスはトップ目とは差が開いた2着目、しかも3着との差は2800点。いかに2着で逃げ切るかという難しい局面で見せたのは、絶品の守備力だった。

 8巡目、急に伊達の手が止まった。8萬を持ってきたからだ。自分の手はリャンメン2つ、カンチャン1つを残す2シャンテンとはいえ、赤2つにドラ1つ。どれか1つを切り飛ばしても、十分に素点を伸ばせるチャンスでもあった。

 ところが伊達は、3着目から追ってくる朝倉康心(U)に対しての警戒心を緩めていなかった。「朝倉選手の条件的に、私自身が赤ドラを2枚持っているのでドラの2筒が雀頭の可能性が高い。朝倉選手が5筒をポンしたので、筒子は2筒2枚、5筒3枚と見ました」

 実際、朝倉の手には2筒がもう1枚多い3枚。つまりタンヤオ・ドラ3が近づいていた。「タンヤオと仮定した場合、萬子に関しては2・5萬、3・6萬、4・7萬が通っているので、残りの唯一の萬子筋、5・8萬はかなり危険と判断しました」。持ってきた不要牌の8萬をツモ切りしていた場合、朝倉はチーしてテンパイが入っていたところ。これを防いだ8萬止めのレベルは実に高い。

 なにしろ、自分がノーテンで朝倉がテンパイで流局となれば、それで逆転されてしまう点差。それでも相手の攻めに対して守りを貫く、という姿勢が取れるのは、無理気味でも攻めて決着をつけにいくより、はるかに難しく覚悟もいる。そんな伊達へのご褒美か、その後のツモもよく最終的には伊達もテンパイで終了。デビュー戦ながら、評価を一気に上げたプレーとなった。

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