メジャースカウト 清宮への本音評

2017年09月29日 16時30分

メジャー入りの夢を抱く清宮

 清宮はこのままではメジャーで通用しない! プロ志望を表明し、将来的なメジャー挑戦を視野に入れている早実の“怪物スラッガー”清宮幸太郎内野手(3年)にメジャースカウトが辛辣評価を下している。10・26ドラフト会議では1位指名球団の競合が予想されるなか「これまでと同じような成長は難しい」とバッサリ。飛躍のためには「入団する(国内)球団をよく考える必要がある」とのアドバイスも飛び出した。

 すでにプロ志望を表明している清宮は週明けにも国内各球団と面談を行う予定だ。「メジャーでやるのが夢」ながら、まずはNPBで力をつけてからの考え。いきなりのMLB行きは頭にないようだが、面談はメジャー球団も希望して清宮サイドが受け入れれば可能ではある。だが、今回ばかりはメジャー球団も消極的だ。あくまで将来的な動きを踏まえて事態を注視しているだけではない。清宮への評価が高くないのも静観する理由のひとつだ。あるメジャースカウトはこう言い放つ。

「彼は小学6年のころから、あの体でプレースタイルが大きく変わっていない。自分よりすごいやつがいない中で育ってきて、今後もプロで同じ曲線で伸びていけるかどうかは難しいと思う。変な話、もう出来上がってしまっていて、大きな成長が見込めないということですよ」

 さらに「日本では(走攻守の)3拍子揃っているのがいいとされるが、米国では肩、送球、スピード…それこそ5拍子くらいが求められる。清宮くんは打撃がいいといっても2拍子くらいでしょう。足が速くないから外野も難しい。足の速い選手は入団する前から速いもの。プロ入りして急激に速くなったなんて聞かない。現時点で清宮くんにメジャーが色めき立たないのはそういうこと」と厳しい言葉を並べた。国内球団の評価とは大きな隔たりがあるようだ。

 一方で、入団するNPB球団によって「伸びシロが変わる」との声もある。清宮も「厳しく指導してくれるところで」と話している中、別のメジャースカウトはこうアドバイスする。「高卒の野手がどれだけ育ってるかを見る必要がある。それこそ巨人で阿部が付きっきりで教えるというなら別だけど、やはり巨人や阪神で一軍で活躍、となると厳しい。指導が“昭和”な感じですからね。育成してもらいたいなら日本ハム、広島、西武、ソフトバンク、DeNAでしょう。左打者でいうならソフトバンクなら柳田がいるし、二軍には指導に定評のある藤井打撃コーチもいる。広島、西武、日本ハムも育てるのはうまい。DeNAには筒香といういいお手本がいる」

 晴れてプロ入りしてもいい指導者に恵まれ、一軍で出場のチャンスが見込める環境にないと意味はない。清宮の場合、日本でかなり大きな成長を遂げて初めてメジャーへの道も開けてくるのだからなおさら。ドラフトは競合必至でクジが命運を握るが、メジャーサイドは、まず清宮がベストなNPB球団に入れるかどうかに注目している。