中日が5日のDeNA戦(バンテリン)に2―4で敗れ3連敗。このカード2勝11敗1分に立浪和義監督(52)も「同じチームにこれだけやられているわけですから何とかしないとね」と渋い表情だった。

 この日はレビーラ内野手(23)のレフト起用が裏目に出た。0―1の5回、先頭・神里の左飛を目測を誤って右往左往。捕球できずに三塁打にしてしまうと先発・大野雄は続く嶺井に適時打を浴びて2点目を献上。「大野も立ち上がりからボールもいってましたし、レビーラの守備で足を引っ張ってしまったんで申し訳ないことをした」と指揮官はレビーラを起用したことを詫びた。

 6月に来日したレビーラは本職が捕手と一塁手で二軍でも外野を守ったことはなかった。だが貧打の中日にあって数少ない長打が期待できそうな選手とあって守りよりもバットを最優先。「それも承知の上でこっちも使ってますし、可能性も秘めている。また打つ方でも必ず力になってくれると思うので、どこかで守備のミスを返せるように頑張ってもらいたい」と立浪監督は今後もレビーラを外野で起用していくつもりのようだ。

 だが、あまりにお粗末な守備とあって、レビーラのところに打球が飛んでいくたびにドームはざわついていた。星野監督時代を知るOBは「一塁が本職の大豊(泰昭)がレフトを守り始めたころ、コーチから〝風を見とけよ〟と指示を出されたことがあったんだ。すると大豊は首をかしげながら空を見上げていて、コーチから〝バカヤロー、旗の動きを見るんだ〟と叱られていたけどレビーラも同じようなレベル。だって外野をやったことがないんだから。あれでは投手はたいへんだよ」と心配している。

 4試合に出場して打率2割8分6厘、1本塁打、2打点のレビーラだが、立浪監督はどこまでガマンできるか。