鯉アレルギーが深刻さを増すばかりだ。阪神は22日の広島戦(マツダ)に延長11回、4―5でサヨナラ負けし3連敗となった。

 同点で迎えた延長10回、一時は4番・佐藤輝が広島6番手・松本から適時二塁打を放ち、4―3と勝ち越しに成功。しかし現在、暫定的にクローザーの役割を担うアルカンタラが誤算だった。

 延長10回、坂倉に直球を右翼席に運ばれ、同点とされると、11回には二死から宇草にサヨナラ弾を浴びた。試合前まで今季被本塁打「0」だった右腕が、想定外の2被弾に矢野燿大監督(53)も「後から振り返ればいろいろあるけど、しゃあない」とショックを隠せなかった。

 試合後にはあわせて、23日に本来の守護神・岩崎優を昇格させることを明言。「元気で帰ってきてくれると思うし、まだ頑張ってくれると思う」と、ブルペン陣をフルスタンバイさせて、連敗ストップに全力を挙げる。

 これで対広島戦は引き分け1つを挟み9連敗。いまだ勝ち星なしの惨状でマツダスタジアムではこれで5連敗となった。